ホームレスになったらどんな生活になるのか

昨今ネットカフェ難民なども騒がれていますが、この不況の煽りで自分の経営している会社が破綻し、ホームレスになってしまうかもしれません。

日本には、様々な理由で家賃を滞納するなどした結果家を失い、ホームレスになった人が6200人ほどいると言われています。

この記事では、そんなホームレスの一日について解説していきます。

家がなくなると、ネットカフェからホームレス生活が始まる

ホームレスとは言うものの、いきなり野宿を始める人は珍しく、大概はネットカフェや個室ビデオ店など、比較的安く休息が取れる場所に住み着くことが多いです。

例えばネットカフェのナイトパックは、地域にもよりますが1泊2000円代で泊まることができます。

また、食事のメニューが豊富で、安い軽食で夕飯を済ませられます。

さらに、洗濯300円、シャワー100円といった感じで追加料金を支払うことでオプションを付け加えることができます。

これにより最低限の生活をしていける環境は確保されています。

それに、マンガが読めることで最低限の娯楽も用意されています。

仕事を失った場合はそこからハローワークに通ったり、求人雑誌を見て電話をかけたりして、仕事を探します。

それが終わり夜になるとまたネットカフェへと帰ってきます。

そうして毎日の寝泊まりをネットカフェで行うホームレスとなります。

 日雇いのつらい仕事でしのぐ

求人に何件か電話をかけるものの、住所が無いとなかなか対応してもらえません。

さらに電話をかけ続けることで、やっとのことで日雇いの仕事が1件取れるような状態です。

ホームレスでこのように仕事をしている人はその中の約6割だと言われています。

主な仕事内容はつらい肉体労働や掃除などです。

動けなくなるほど疲れて1睡すると、翌日にはまた次の日雇いの仕事に出るという状況です。

このようにその日をしのいでなんとかやり繋いでいきますが、仕事が取れない状況が続くとお金も底をつき、ネットカフェに支払う代金も捻出できなくなります。

そうなると野宿しか取れる選択肢がなくなってしまい、近くの野宿ができる公園などに仕方なく向かいます。

食べ物が買えない

その日から、公園などを利用し野宿する生活が始まります。

 これが法律に触れるかもしれないことは承知の上ですが、生きるために仕方なくこの生活を送ることとなります。

夏場はともかく冬が近くなると野宿では寒さが厳しく、眠れないまま夜が明けることもあります。

公園にはトイレや水道があり、ベンチもあるため、最低限生きることはできます。

お金がないため、食べ物を買うこともできません。

食事は廃棄された食料を探すしかない場合もあります。

衛生状態の悪いものしか食べられない場合もあります。

しかし生きるためには食べるしかありません。

吐きそうになりながら食べられるかわからないものを食べる場合もあります。

このように、特にホームレスにもなりたてでは勝手がわからず食べ物を探すのも一苦労です。

カビている食べ物はカビた部分だけ取って食べる場合もあります。

タバコがまだ吸えるまま捨てられていたら拾って持ち帰り、ポケットに保管します。

外食店の廃棄された食べ物を見つけた時には宝の山を発見したように喜びます。

このようにして1日をなんとかしのぎます。

ホームレスにも働き者と怠け者の2種類に分かれます。

働き者のホームレスには、アルミ缶を必死に集める人もいます。

アルミ缶1キロが約150円程度で買い取られています。

警察に声を掛けられる

駅のゴミ箱などに、その日の朝出たばかりの週刊少年誌などが入っていることがあります。

これを売ることで、100円程度の収入になります。

しかし毎回あるわけではありません。

また、人目につくので警察に職務質問をされることも多いです。

ビッグイシューを売る仕事

ホームレスならではの仕事もあります。

例えば、ビッグイシューという雑誌があります。

駅前で売っているところを見たことがある人も多いかもしれません。

この雑誌は、ホームレスだけが社会復帰することを目的として販売できるものです。

現在は1冊350円で、1冊売るごとに230円が販売したホームレスの稼ぎになります。

プライドがある

冬場の12月から2月頃はホームレスにとって1番つらい時期です。

しかし自治体のホームレスは対策は年々厳しくなっており、公園から退去を強制されることも多いです。

そうなると次はどこに行こうかと行くあてもなくさまよいながら新しい泊まる場所をみつけます。

ホームレスはこれを繰り返すことになります。

どうして行政からの支援に頼らないのか疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。

しかしホームレスの人たちには最低限のプライドを持っている人も多く、なかなか素直に援助を受けようとする人は少ないです。

そういう人たちは、法律に触れながら公園に住んではいますが、行政からの支援を受けずに自分の力で生きていきたいと真剣に考えています。

行政からの支援を受けるより、路上で自立した生き方をする方が良いと真剣に考えています。

そのため、国に頼ることになってしまう行政からの支援を受けません。

しかし、どんな人でも必ず限界は来ます。

このプライドを捨てることで、行政からの支援を受け、新たな人生を歩むことになります。

今自分が置かれているありのままの現状を1度認識し、受け入れなければ人生を変えられることは難しいのかもしれません。

 

以上がホームレスの生活の一例です。

このように、ホームレスの生活は厳しいです。

しかし、対応も難しい状況です。

是非現状を知ってください!